インナーチャイルド

インナーチャイルドとは

更新日:


ずっと続く・・・

寂しさ、悲しみ、孤独感、イライラ、不安、恥ずかしさ、恐怖、恨み、怒り、絶望感、無気力感・・・

他にもたくさんある苦しくなる感覚は、インナーチャイルドと言われる幼少期の体験がもとになっています。

このページは、インナーチャイルドのこと、心のことを理解して、苦しみから抜け出す参考になるように記事を書いています。

こころの仕組み

私たちは毎日の生活の中で、いろいろなことを考えたり、感じたりして、何らかの行動をしています。

例えば

イライラいている人を見て、近寄りたくないなと思い、嫌悪感を感じ、その人を避けるという行動を起こすかもしれません。

また、ある人は

イライラいている人を見て、何か悪いことしたかな?と思い、不安を感じ、仕事が手につかないという行動を起こすかもしれません。

このように、何らかの状況に対して

  • 考えたり思ったりすることを思考といいます。
  • 感じる感覚や気持ちのことを感情といいます。
  • 考えたり感じたりした結果、なんらかの行動をとります。行動しないことや意図していない身体反応を含めています。

ある状況に対する、思考・感情・行動はセットで働き、それらはある程度パターン化されています。

すなわち、同じような状況では、毎回だいたい同じように○○と考え、○○と感じ、○○という行動をするのです。

苦しみとは、このパターンが苦しくなるような思いになるものだったり、苦しく感じるものだったり、思い通りではない行動をするようなパターンになっているのです。

例えば

人が陰でコソコソ話しているのを聞いたら(状況)

  • 私の陰口を話していると思う(思考)
  • イライラする(感情)
  • 文句を言う(行動)

という人は

ほかの場面で、他の人が自分の居ないところで、聞かれたくなさそうに話をしていたら(同じような状況)

  • 私の陰口を話していると思う(思考)
  • イライラする(感情)
  • 文句を言う(行動)

同じように、考え、感じ、行動をするでしょう。

苦しみから抜け出す方法、インナーチャイルドの癒し

こんなパターンは苦しいですよね。

「なにか話しているな~」と思うぐらいで済めば、楽に生きられるような気がします。

先ほどと同じ状況で、次のような、思考・感情・行動で対処出来たらどうでしょう。

人が陰でコソコソ話しているのを聞いたら(状況)

  • 何か話しているな。何か相談したいような気持を抱えているんだろうな。(思考)
  • 特に感じない。または、労りの気持ち。(感情)
  • 何もしない。または、労りの言葉をかける。(行動)

これは一例ですけど、こんなふうに人の言動が気にならなかったり、苦しくならないような受け取り方が出来たら、きっと楽に生きられるのだと思います。

考え方を変えるのは難しい

そこで、自分のことを変えたいと思う人は、考え方を変えようと思うかもしれません。

自己啓発本やポジティブに考える方法を伝える本はたくさんあります。

でも、それらの本に書かれていることを実行して変われたでしょうか?

それらの本のやり方がダメではないと思います。私が使わせてもらっている手法もあります。

自分をコントロールする力が強い人は、ある瞬間はこのやり方が効果的に働くかもしれません。

しかし、すべての人に頑張って考え方を変えるということが向いているとは思いません。

感情は変え方が分からない

では、感じ方なら変えられるか、と考えてみると、感情の変え方ってよくわからないですよね。

実は、感情を正しく感じて消していく感情処理という方法があるのですが、この方法でも不快な気持ちになるパターンは変わりません。

不快な感情が出るたびに、感情処理によって感情を消すという作業が必要になります。

行動を変えるのは無理とは言わないが難しい

行動は認知行動療法や行動療法という心理セラピーがあるように、出来ないことは無いですが、パターン化している行動の癖を変えるまで続けるのは難しいと思います。

不快な気持ちを避けるためにしている行動を、あえて不快な気持ちを感じながら実行していくのです。

出来ないことは無いでしょうが、修行と言ってもいいレベルの辛さを伴うと思います。

インナーチャイルドの癒し

では、苦しくなるパターンは変えられないのでしょうか。

いいえ、苦しくなるパターンは変えることが出来ます。

それがインナーチャイルドの癒しです。

インナーチャイルドを癒していくことで、苦しくなる考え方、感じ方、行動は変えていくことが出来るのです。

心が変わりにくい理由

なぜ、考え方・感じ方・行動は変えられないのでしょう?

理想の考え方や感じ方はなんとなくわかります。こういう行動をした方が上手くいくという方法も頭ではわかるでしょう。でも、その通りの行動はなかなか出来ません。

出来たら苦しみになっていないでしょう。

考え方・感じ方・行動が変えられない理由は、その考え方・感じ方・行動が本当の気持ちを隠すために使われているからです。

本当の気持ち!?

気持ちって感情のことですから、すでに気持ちは感じているし、本当の気持ちって何?

ってなりますよね。

実は、今感じているずっと消えない不快になるような、思考・感情・行動は、本当の気持ちを感じないように覆い隠す偽物思考・感情・行動なのです。

偽物なの?

そうです。偽物って言うと、自分がおかしくなって変なものを感じているように思えるかもしれませんが、そういうことでは無くて、ここで言う偽物の思考・感情・行動とは、本当に思ったり、感じたりしているものです。

しかし、本心から出てくる欲求や満たされない気持ちとは違うものです。

本当の気持ち?

では、本当の気持ちとは何でしょう。

本当の気持ち(感情)は、正しく感じると消えていくという特徴を持っています。

いくら怒っていても、怖くても、悲しくても、しばらく感じると自然と収まってくるんです。

感情のエネルギーはその気持ちを感じると、発散して薄まり消えていくのです。

でも、イライラは消えないし、淋しい感じはいつまでも続くし…

それは、感情が消えていくのは「正しく」感じたときだけなんです。

正しく感じるというのは、今ここで感じる感情を形を変えずそのまま感じることなんです。

例えば、山に登っていて危険な箇所に差し掛かった時に怖さを感じるとします。

この怖さをそのまま怖いと感じていると次第に怖さは落ち着いていきます。

一方、「怖くない!怖くない!」と呪文のように唱えて、怖さを感じないようにしていると怖さはずっと消えていきません。

同じように、人間関係でも

自分の思った通りにしてくれない人を見て、ずっとイライラしていたとします。

そんな経験ないでしょうか?

そして、このイライラはいくら感じても、なかなか変わらないと思います。

もしかしたら、自分の思った通りにしてくれないことに悲しんでいる。そんな気持ちを形を変えてイライラとして感じているのかもしれません。

本当の気持ちじゃなく、形を変えた感情を感じているので、いくら感じてもこの場合のイライラは消えません。

そんなふうに、私たちは感情を我慢して感じないようにしていたり、形を変えて感じたりしています。

我慢して感じないようにしていたり形を変えて感じているので、いくら感じても消えていきません。

ずっと消えない不快な感情は、このようにそのまま感じることが出来ていない未処理の感情が残っている状態なのです。

インナーチャイルド

このような、不快な思考・感情・行動をどうして私たちは使ってしまうのでしょう。

ここにインナーチャイルドという考え方が出てきます。

インナーチャイルドの出来た時

私たちは小さな子供の頃、一人では何も出来ない無力な存在でした。

全ての欲求は親にかなえてもらう必要がありました。

しかし、親には親の事情があります。

どんなに頑張っても、子供の求めの100%をかなえることは出来ません。

それでも子供にとっては親の事情は関係ありません。

親から思い通りの愛情を得られないと、強い不快な感情を味わいます。

一人では生きていけない子供にとって、この時感じる不快な感情は耐え難いほど強烈なものです。

そこで、理由が分からないままでは辛いので、理由付けをしてそのショックを和らげようとします。

もしかしたら、こんなふうに考えるかもしれません。

  • 「私は愛される存在ではないのかな~」
  • 「私は大切な存在ではないのかな~」
  • 「私は生きていてはいけないのかな~」
  • 「この世は信用していけないのかな~」

だから、思い通りに愛されないんだ!

こうやって、偽者の思考=思い込みを作っていきます。

どれも凄く辛い考えです。それでも、何も理由が分からないよりは楽なんでしょう。

「愛される存在ではない」とか「大切じゃない」とか他にもたくさんありますが、そのような想いを思っていても、それでも、愛されたいし、大切にされたいのです。

怒るとお母さんが困るから、こういう時は怖がっていよう。そうしたら心配してかまってもらえる
私が何かすると、お父さんが怒るから何もしないでいよう

いろいろなパターンがあるでしょうが、このようにして少しでも心を満たせる方法・辛くない方法を考え、本当の気持ちややりたいことを我慢して、これからはこういう気持ちを使おう、こういう行動をしようと決めるのです。

このようにして偽者の思考・感情・行動は決められていきます。

その時感じた本当の気持ちを我慢した子供の頃の自分は、大きくなっても成長せずに心の中にとどまり続けます。

満たされない気持ちを抱えた心の中の子供のことをインナーチャイルドと言います。

大人になっても、インナーチャイルドは満たされない気持ちをずっと抱えたまま、心の中に存在し続けます。

インナーチャイルドの気持ちを再体験

大人になった今でも、自分が大切にされない時には、子供の頃に親に大切に扱われなかったときに思った「自分は大切な存在ではないんだ」を再び心の中で唱え、当時感じた不快な感情が湧き上がってきます。

そして、その不快な感情を感じたくないので、偽者の思考・感情・行動を用いて反応するのです。

本当の感情は隠されたままですので、不快な感情や苦しみはいつまでたっても消えることはありません。

感じてもずっと続く不快な感情は、インナーチャイルドが感じた不快な気持ちを、形を変えて再体験しているのです。

インナーチャイルドの癒し

インナーチャイルドは、当時感じるのが辛すぎた気持ちを和らげようとしたように、今でも心の中で本当の感情を感じないようにしています。

言い換えると、インナーチャイルドは今でも自分を守っているのです。苦しみを生む、考え方、感じ方、行動であっても自分を守るために使われているのです。

ですから、その考え方、感じ方、行動を変えることにインナーチャイルドは反発します。

不具合のある苦しくなる思考・感情・行動だとしても、それを使ってずっと自分を守って来たのですから仕方ありません。

そこで、インナーチャイルドの癒しという方法を用います。

インナーチャイルドは本当の感情を感じないようにして自分を守っています。

ですから、インナーチャイルドが感じないように我慢している本当の感情を減らしていけば、インナーチャイルドも小さくなっていきます。

そこで、先ほどの「感情は正しく感じれば消えていく」使っていきます。

抑圧して出せなかった感情や、その場面で言いたくて言えなかったこと。そんなインナーチャイルドの気持ちに寄り添ってあげます。

イメージを用いて当時の自分に戻り、今ここでインナーチャイルドの我慢した気持ち再体験することによって、我慢した感情を消化していきます。

抑圧した気持ちを消化してインナーチャイルドが満たされると、インナーチャイルドの必要性は無くなり、インナーチャイルドは消えていきます。

インナーチャイルドが消えることによって、苦しみを生む考え方・感じ方・行動を変えることが出来るようになります。

-インナーチャイルド

Copyright© インナーチャイルドと霊性の日月のあかり , 2017 All Rights Reserved.