愛される心地良さ、守られている安心感を自分の中に育めていない場合、抑圧された感情を感じてインナーチャイルドを癒しても、セラピーの効果が出にくいことがあります。
安心感の形成に問題がある場合、まずは安心感を育むアプローチが有効です。ですが、霊性の影響で安心感を育むセラピーが難しい場合があります。
このページでは、安心感・信頼感の話を通して、生まれ持った霊性とインナーチャイルドの関係をお伝えします。
安心感・信頼感
赤ちゃんは、一人では生きていけない無力な存在ですから不安な状態で生きています。ですから、親の愛情が必要になります。
親からの愛情を受け、自分の中に愛されている心地良さや守られている安心感を育んでいきます。
この感覚は、言葉を理解できるよりも前、乳児期に感覚体験として作られていきます。
愛されている安心感を基に、「私は愛されている」「私は大切な存在だ」という自分への信頼感と、「きっと他者も大切なんだ」という他人に対する信頼感を形成していきます。
この頃、安心感や愛されている心地よさを十分に感じられないで育つと、自分の中に安心感・信頼感を形成することが出来ません。
自他に対して信頼感がないので、自他に対してネガティブな価値観を取り入れていきます。この価値観は信念として、その人の考え方の基本となります。
- 私は存在してはいけない
- 私は大切ではない
- 人を信じてはいけない
- 愛を求めてはいけない
そんな、自他の存在に対して、ネガティブな信念を作ることがあります。
安心感を育むカウンセリング
インナーチャイルドの癒しは、インナーチャイルドが出来た場面に戻り、当時出せなかった感情を感じて新しい考え方を取り入れることによって、変化・成長をもたらします。
しかし、安心する感覚が得られない結果として、ネガティブな信念が作られている場合は、感情を出しただけでは変化が期待できません。
感覚体験として安心感や心地良さを味わっていないので、安心感や心地良さが感覚として分からないのです。
そこで、セラピーの安定した環境の中で、安心感を感覚として取り入れていくカウンセリングを行います。感覚の変化により安心感を育むことでネガティブな信念を手放していくことが出来るのです。
安心感や信頼感と生まれ持った霊性との関係
ここまではカウンセリングレベルの話になります。ここからは、私のところ来られるような、もともとの霊性の高い方の場合を考えて見ます。
縁あって霊性の勉強を始められる人には、大切なものを見抜く力なのか、神仏の導きなのか、クンダリニー症候群と言われるような、もともとの生まれ持った霊性が高い方がいます。
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原因不明の症状で悩む方へ。クンダリニー症候群とは。
ヨーガでは、人にはクンダリニーまたはクンダリーニと呼ばれているエネルギ ...
逆転親子
生まれもった霊性が高く、親との霊性の差によって、安心感や愛される心地良さを感じてこれなかった方がいます。このような生まれ持った霊性が親の霊性よりも高い人を、私たちは逆転親子と呼んでいます。
程度の差はありますが、多くの方が逆転親子のようです。
自身の霊性が親の霊性より高いため、親に抱きしめられても心地良さを感じられません。
もともとの霊性がかなり高い場合には、その霊性によって神仏の愛を知っているので、親の愛が嘘のように感じられて、例え愛されていても愛された感覚が育みにくいようです。
あまりにも親子の霊性の差が大きい場合には、親と一緒にいることが苦痛に感じることをあるようです。心地良さを感じないばかりか、「愛されることは心地の悪いものだ」と思うかもしれません。
それでも子供は一人では生きていけません。常に恐怖を抱えています。その恐怖を抱えていては生きていけませんので、抑圧して感じないようにして生きていくのです。
場合によっては、霊性の低い親を守るように生きていきます。本来、守ってもらいたい対象が不安定というのは、とても怖いものです。
そんな気持ちを押し殺して、インナーチャイルドを作りながら成長していくのです。
逆転親子のインナーチャイルドセラピー
逆転親子の方は、安心感、信頼感に大きな問題を抱えています。
通常のインナーチャイルドセラピーが効きにくいので、安心感、信頼感をセラピーの中で感覚として経験していくことが理想です。
しかしながら、カウンセラーの霊性は一般の方の霊性です。カウンセラーの霊性を感じてしまい、カウンセラーとの間で、安心感、信頼感を育むのが困難なようです。
本人の生まれ持った霊性があまりにも高い場合では、カウンセラーに会うと体調が悪くなるという方もいます。体調が悪くなるようでは、安心感など味わえません。
逆転親子の回復
逆転親子の方の成長は、霊性の高い指導者・セラピストの力が必要です。
霊性の高い人のもとで、霊性的にも信頼してもいいことを学びます。
それとともに、自身の霊性を高めることで、神仏の愛を受け取ることを目指します。
逆転親子の方は、プラーナを感じ取ることがうまい方が多いようです。それを生かして、霊性を高めることで神仏の霊性・プラーナを感じることを目指します。
今まで生きていく中で感じられなかった愛される心地良さや安心感を、高い霊性、格式の高いプラーナに包まれるによって育んでいきます。
人に求めていた愛を神仏に求めることで、逆転親子で生まれた方も安心感を育むことが出来ます。
神仏の愛や神仏に包まれる心地良さを感じ、愛される心地良さ、安心感を育んでいった後は、インナーチャイルドの癒しがより効果的になります。